チーズの起源は7000年前のクロアチア?!ミルクがチーズになる科学的メカニズム

Pocket
LINEで送る

どうも、ブルーチーズドリーマー伊勢昇平です。

みなさん疑問に思ったことはないですか?

・チーズのはじまりは?
・どうして牛乳がチーズになるの?

ミルクがチーズになる仕組みって謎ですよね。

今日はチーズの起源とそのメカニズムを紹介したいと思います。

チーズの起源

歴史上で初めてチーズができたという、こんな逸話があります。

紀元前2000年頃のアラビアにて、商人たちは羊の胃袋で作った水筒に乳を入れ、ラクダに結びつけて砂漠を旅していました。
しばらく歩いて、のどが乾いて乳を飲もうと水筒を開けたところ、そこから出てきたのは乳ではなく白っぽい液体と固まり。試しにその白い固まりを食べたところ、驚くほど美味しいものだった。

これは紀元前2000年ごろとされていましたが、つい最近、なんとクロアチアで7000年前のチーズが作られた証拠が発見されたとか!!!

こちらの記事です!!!!
翻訳していくと、どうもチーズを生産していたというよりは、瓶に入ったミルクが発酵していた、という証拠のようです。

少し前には3200年前のエジプトでチーズが生産されていた証拠が出てきたりしましたので、今年はチーズの歴史が解明される年なのかもしれません。

3200年前のエジプトのチーズの記事はこちら!!!

元々チーズの本当の起源というのは確かではないですが人類の発展と家畜の導入は同時に発展してきた歴史があります。
おそらく人類が文明を作り始めたのと同じだけの歴史があるとみていいでしょう。

ミルクはチーズになるためにある

実は先ほど紹介した逸話の中にミルクがチーズになるメカニズムが隠されているのです。
今度はそちらを詳しく解説していきます。

羊の胃袋で作った水筒

実は哺乳類の胃袋には乳を凝固させるレンニンという酵素が入っています。
この酵素により液体のミルクが胃に入った後、凝固して液体と個体に別れます。この個体がチーズになります。
つまり哺乳類はお腹の中でチーズを作ることができるんです。
この酵素は赤ちゃんにしか備わっていないもので、大きくなると自然に失われます。「乳離れ」ですね。
つまり大人になると牛乳などのミルクを飲んでも液体のままなので最大限栄養を吸収できないまま体外に出てしまうのです。
「牛乳不要論」などが定期的にネットを賑わすのはこれが主な理由です。

白っぽい液体

ミルクが胃袋の酵素の力によって凝固し、出てきたのはまず白い液体
この液体の正体は「ホエー」です。
たまに豚に飲ませてホエー豚というブランドで販売されているのを聞いたことがあるかもしれません。
このホエーには体の調子を整える成分がたくさん入っているんです。
ラクトフェリン免疫ブログリンなどの成分によって鉄や栄養素を吸収促進する力を高め体の免疫機能を高めます。
まず腸をこのホエーが流れることで腸の調子を整えるんですね。

hoey

ちなみに市販のヨーグルトを食べた時に出てくる黄緑色の液体がホエーです。

白い固まり

そして、この白い固まりこそがチーズです。
水分中に溶けていた乳タンパク質が酵素の力で溶けることができなくなり凝固したものです。
生まれたばかりの哺乳類の赤ちゃんはまだ未発達で個体をいきなり口に入れて咀嚼し取り込むことができません。
そこで液体のミルクを取り入れ、お腹の中で液体のホエー個体のチーズに分けた後、ホエーにより消化器を整え、最後にゆっくりと個体であるチーズが腸を通り栄養を最大限吸収できるようになっているのです。
液体は最大でも数時間しか腸の中に留まれないのでタンパク質や脂肪を消化しきれず、ミルクのままだと栄養を取り逃がしてしまうんですね。

つまりチーズというのは哺乳類が生まれた赤ちゃんを一番効率的に成長させるために進化の過程で生み出した驚異の産物なのです。

まとめ

ミルクはチーズになるためにある、ということがわかっていただけましたか?
哺乳類が生み出した奇跡の食品なんです。
つまり生物が成長するための栄養素の固まりなんですね。
みなさん是非チーズをもっともっと食べて健康になってくださいね!

Pocket
LINEで送る

コメントを残す